にかわは、動物の皮や骨などの結合組織の主成分「コラーゲン」に熱を加えて抽出したもので、いわゆるゼラチンのことです。現在は牛皮を原料としたものが主流で、乾燥皮と生皮があります。国産がほとんどですが、中国・韓国から輸入もされています。日本では平安時代から接着剤として使われており、長い歴史と文化があります。
現代の住宅建築において、接着剤の必要性は非常に高いと言えます。その高さとは裏腹に、成分の安全性は黙殺されていました。しかし、シックハウス(そしてホルムアルデヒド)という言葉が聞かれるようになってから、その安全性には最も注目が集まっていると言っても良いでしょう。現在、化学的に作られた接着剤はホルムアルデヒドを原料として使っています。ホルムアルデヒドは時間をかけてゆっくりと室内にあふれ出し、住人の健康を脅かしています。 ナチュラルハウスが選んだにかわ接着剤は天然素材100%で成分は「膠・木酢液・ヒバ油・米油・ヒバ水・木質セルロース」であり、合成化学物質を一切含んでいません。 にかわは塗布してから安定するまでの時間が長いため、施工効率が悪く工務店からは敬遠されがちです。しかしナチュラルハウスでは「見えない部分こそ大切である」と考えており、この施工方法を推奨してます。 無垢材や壁材など、表面的な部分だけ自然素材で作るのではなく、見えない部分まで自然素材を使用なければ、本物の健康な住まいは実現できません。 この「にかわ接着剤」は、古くから使用されてきた動物性のコラーゲンの「にかわ」が主原料です。ホルムアルデヒドや有機性揮発物質の発生を防ぐと共に、寺院の建築などにも使われてきた「にかわ」の接着強度は抜群です。 |